『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2020)レビュー(ネタバレなし)

映画

こんにちは。

本日は、先週滑り込みで観に行った「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の感想を綴っていこうと思います。ネタバレはありませんので、ご心配なく!

ヴァイオレット・エヴァーガーデンについてはこちらをどうぞ↓

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト

今なお多くの心を惹きつけて離さない、とある女性の人生譚。彼女の名は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」──。 放送前からワールドツアーを行い、世界各地で熱狂の渦を巻き起こした。感動的な物語と、繊細でダイナミックな映像で話題となったTVシリーズ、観客たちの心を躍らせ、作品世界へと誘ったオーケストラコンサートを経て、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 …

 

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』本予告第2弾 2020年9月18日(金)公開

 

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は2018年にアニメが放送され、2019年には初の劇場版が公開。そして今年、今作をもって完結となる作品です。

あらすじ・・・世界が戦争真っ只中、孤児として拾われ軍に従事していた少女が、終戦後に手紙の代筆の仕事を通して人の感情を理解し、成長していく物語。

 

この劇場版ではアニメ版のその後のお話が描かれているのですが、アニメ本編以上に重要な要素が描かれています。今作なくしてヴァイオレット・エヴァーガーデンを語ることはできないでしょう。

結論から感想を述べますと、めちゃくちゃ感動して嗚咽がでそうなくらい泣きました。

観る前に替えのマスクとハンカチが必要だよ!というアドバイスを頂いていたのですが、本当に必要になりそうな勢いでした…。

制作会社が京都アニメーションなだけあって、作画の綺麗さや、美しく色彩鮮やかな美術背景に胸打たれます。昨年に悲惨な事件があったにも関わらず、よく公開してくれたと思います。心から拍手を贈りたいです。

 

今作では、主人公のヴァイオレットの成長が顕著に描かれています。

最初は人の感情が分からず、まるで機械のような立ち振る舞い、言動をしていた彼女ですが、お客様の心の裏に隠れた本心を読み取り、言葉にしていくというプロの仕事ぶりを見せつけられ、人としての成長が手に取るように分かり、微笑ましく思いました。時にはウルッとさせられたり、クスッとなるようなシーンがいくつかありましたね。

そして、舞台は戦後の電話が普及し始めた頃。ヴァイオレットの勤める郵便社でも手紙文化の後退が不安視されていました。社員の中には電話に対して対抗心を燃やす者も。

しかし、後に「電話があって良かった」と皆が認めざるを得ないような、印象的な場面があるんです。そこがまた感動的で、それでいて胸が苦しくなるような場面なのです。本当の気持ちは伝えられるうちに言葉にして伝えなければ!という教訓にも・・・

 

手紙がキーワードになっている『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ですが、手紙というアナログな文化が廃れていく中でも、文明の発展を肯定し、適応していく事で得られることも多いなぁと改めて思いました。

しかし、手紙は手紙で温かみがあって良いですよね。口で直接伝えられない思いを手紙にしたためる、っていうのもなかなか趣があります。

今作を観て、私の他にも手紙を書きたくなったって方は多いのではないでしょうか。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました