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【デザイン本の紹介】「けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本」ingectar-e

デザインにおいて「余白」とは、見せ方だけでなく全体の強弱やリズムを生み出すための重要な役割を果たしています。
私もデザインの勉強を始めるまで「余白」のこと、全く意識していませんでした。
そこで今回は、シンプルでありながら奥深い余白の魅力を知ってもらうべく「余白」に焦点を当てたデザイン書籍の紹介をしたいと思います!

「けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本」ingectar-e

前回紹介した「ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本」と同じシリーズで、今回は余白にフォーカスした内容になっています。

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「けっきょく、よはく。」とは?

クライアントのオーダーに応じて、新米デザイナーのいまいちさんが制作した作例をベテランデザイナーのしゅっと先輩が添削し、アドバイスしていく流れで余白の役割や使い方を学ぶことができます。
NGデザインとOKデザインを比較しながら、どこが問題でどう改善していけばいいのかを教えてくれるので、感覚的に読み進めることができますよ〜。

ちなみに、書籍の構成や登場人物は「ほんとに、フォント。」と同じです。

 

読むことで得られるメリット

・余白の使い方を学ぶ事によって、見せたい情報を効果的に伝える知識が身に付く

・余白に限らず、レイアウト・配色・タイポグラフィ・写真の扱いなども参考になる

一歩垢抜けたレイアウトやデザインの引き出しが増える

・「なんかダサい」を言語化してくれるので、初心者でも理解しやすい

 

こんな方におすすめ

・デザイナー志望の方

・デザイナーではないけど、仕事でデザインを任された方

・オシャレなデザイン作例が見たい方

 

特に参考になったこと

読んでいた中で、特に参考になった部分を箇条書きでまとめてみました。

 

・文章を目立たせる=「文字サイズを大きくする」ではない!

→重要な要素の周りに余白を設けることで、見る人の目は自然とそこにフォーカスされる。

 

・見せたい情報こそ要素をなるべく減らすべし!

→初心者のうちは、余白を埋めようと情報をギュウギュウに詰めがち。情報量が多すぎると見る側のフォーカスが定まらず、どこを見ればいいのか?という不安を与えてしまうため、情報量のバランスを考える。

 

・画面(誌面)の余白だけでなく、写真の中の余白も意識しながらトリミングすべし!

→写真の中にも余白を設けて空間の広がりを演出する。

 

・枠組みを使用しなくても、罫線と余白だけでグルーピングできる!

 

・見る人の目を休めさせるような「間」を作ることが大切!

余白のないレイアウトは見る人に不安を与え、読むのを途中で諦めさせてしまうため。

 

さいごに

冒頭で余白にフォーカスした内容と説明していますが、レイアウト集 + α(余白の知識) というような印象を受けました。終始、余白についてだけを解説しているわけではないですね。

けれど、初心者が読むデザイン本としては大変優秀だと思います!個人的に、各章の終わりのコラムではデザインする上で大切なポイントが押さえられていて、勉強になるなぁと思いました。(文章の可読性を上げるための「行送り」や「行長」だったり、余白を使った「グループ化」や「視線誘導」など。)

様々なジャンルのデザインに対応しているので、ぜひお手元に一冊どうでしょうか。

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