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竹村俊助さんのnote「『となりのトトロ』を倍速で観る人はいるか」に共感した話

雑記

最近、『メモの魔力(前田祐二)』などのライティングに携わったフリーの編集者・竹村俊助さんのnoteをよく読んでいます。

文章の分かりやすさはもちろんのこと、専門外のジャンルでも思わず興味を惹かれるようなタイトルの付け方など大変勉強になります。

そんな竹村さんの1月のノートを読みあさっていたら、個人的に興味深いものがありました。

「となりのトトロ」を倍速で観る人はいるか

HuluやNetflixなどのVODサービスが普及して、ここ数年で日本人の動画視聴に費やす時間はグッと増えています。そんな中、より多くの動画を消化するために「倍速機能」を使って大まかな内容だけ把握するような視聴スタイルの方も多くいるそうです。

竹村さんはこのノートの中で、“「触れている時間」が価値になるコンテンツ最強説”を提唱していますが、「確かに!」と納得してしまいました。

作品中の「間」まで、その作品を作品たらしめる重要な要素になるんですよね。ホラー映画なんかが良い例だと思います。1番の見せ場である恐ろしいシーンを倍速で観ても、恐怖心は半減どころではないですよね。

つい最近までは等倍速で観ることが当たり前の感覚だったのですが、現代人の知識欲がそうさせているのでしょうか。恐るべし。

youtubeにも本の要約チャンネルが多く存在していて、私もラジオ感覚でよく聴いたりします。要点だけ分かれば十分なので、倍速で視聴する方の気持ちがよーく分かります。倍速再生される制作者の気持ちを考えると失礼な気がして微妙な気持ちにもなりますが、感じ方、楽しみ方は人それぞれですよね。

日々、凄まじいスピードでコンテンツが消耗されつつある中で「空気感」や「間」までひっくるめて楽しめるような作品って本当に素晴らしいと思います。好きな作品にはリスペクトを持って視聴しようと心に誓ったのでした。

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